サトイモ/大和早生に品種統一を図る

営 農

 JA庄内たがわ里芋部会は、2021年産からサトイモ「大和早生」への品種統一を図っている。これまでは「大和早生」と「土垂」の2品種を作付けしてきたが、形状が良く、高単価が望める「大和早生」を主力に10㌃当たり収量の底上げを図っていく。
 部会では現在、28人が合計6㌶で「大和早生」を中心にサトイモを栽培し、20年産の出荷数量は約40㌧と平年並みだった。夏期の適度な降雨で十分な肥大が確保できた。21年産から新規生産者が5人増え、収量拡大が望める半面、JAが調製作業などを受託する「お助けコース」利用の増加による処理負担が懸念されている。
 「大和早生」は、長さのある形状の「土垂」と比べ、手作業や専用機械での毛羽取りがスムーズに行えることから、同コースや生産者の作業効率向上と労力軽減が期待できる。JAが取引する関東市場では、煮物などへの需要が多い丸い形状である「大和早生」の引き合いが強く、少ない作業量で高所得を確保することを大きな狙いとして有利販売につなげていく。 
部会長の丸山真太郎さんは「品種統一に併せて2L~3Lサイズのサトイモを生産していくことが重要。8月は肥大期に入るため、圃場の土が乾いていることのないようかん水を徹底すること」と話した。部会員は籾殻に保管し、芽出しした種芋の定植作業を5月上旬からスタートしており、今後の栽培管理を徹底していく。

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