焼畑あつみかぶ/漬け込みピーク迎える

営 農

 鶴岡市温海地域にある一霞あつみかぶ生産組合加工所では現在、同市の在来作物「焼畑あつみかぶ」の漬け込み作業がピークを迎えている。
 2021年産の生育は、8月上旬の焼畑時期から8月の播種時期にかけて好天が続き、病害虫被害も少なくカブの色つきも良好に進んでいる。JA庄内たがわでは、温海園芸振興部会員が栽培したカブを集荷し、同加工所や羽黒・のうきょう食品加工㈲、JA櫛引農工連などへ100㌧以上を目指して出荷していく。
 漬け込み作業は、原産地の同地域一霞集落にある一霞あつみかぶ生産組合加工所で盛んに行われている。きれいに洗ったカブを専用の桶に移し塩を振り掛け後、重石を乗せ丸一日寝かせる。その後、砂糖・酢を加えた後、再度重石を乗せて寝かせて完成。丸ごと一個ずつ漬けるため、漬かるまで7日から10日ほどかかる。丹精込めて漬け込まれた焼畑あつみかぶは、甘酢の旨みが口いっぱいに広がり、パリッと歯応えのある食感に仕上がる。
 漬け込み作業は12月中旬まで続く予定で、パック詰めされた漬物は地元の産直施設やスーパーマーケットなどで販売される。

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